葉ログ

何かが落ちてるブログです、拾って帰ってください。

生還するんだっ! 台風接近の山中から脱出 写真はグーグルマップ

これは10年ほど前のお話です

 

台風のイラスト

rkrkさんによるイラストACからのイラスト

 

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榊を山に採りに行く

神社に奉納するサカキを採りに行った風雨の夏の日であったのだ。

 

台風通過中

台風接近の天気予報は数日前からチェックを欠かさなかったが、九州縦断の台風の進路は我が町からは大きく東に外れていた。見上げると雲の流れがいつになく速い。大きな渦の辺縁を誇示するダイナミックでドラマチックな空だ。ナニカオコリソ。

 

榊の畑

ポツリ ポツリと大粒の雨ツブが落ちる。傘が要るほどでもない8月の午後。

強風に木々が騒めき踊る中、俺の軽自動車は山の中の坂道を下って行った。県道から下る舗装されていない狭い坂道は、濡れた土が剥き出しで車が一台やっと通れる小道。30メートル位下りた行き止まりの傍らには、若い榊の木が並ぶ畑があった。

ここは神社の氏子さんのサカキ畑。氏子さんは農協に榊の枝を卸している農家さんだが、時々、神社に感謝を込めてサカキを奉納される。神社用の榊なのでなにぶんデカイ、高さ90センチ以上の大きな枝がたくさん必要だ。

 

嫌な予感

 榊の枝を一抱えほど採り、水を入れたバケツに立ててホッとした後、ハッとした。帰り道を見上げると暗い木々のトンネルの中に待ち受ける坂道は濡れている。もしかして、もしかして・・・・。

嫌な予感。

 

 榊畑からの脱出

 

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イラストはmixiの「記憶スケッチ」から(使用許可済)

【過去記事】記憶スケッチというMIXIの中のマウス手描きアプリは不思議な世界。 - 葉ログ

 

タイヤが滑って登れない

嫌な予感は的中した。

スズキワゴンRは、恐る恐る上り坂に差し掛かる。登りかけたところで前輪が空回りする。 やっぱり―っ!(つд⊂)エーン。 ぬかるみでもないのだが、陶芸用粘土を塗りたくったような地面。タイヤが空転するたびに粘土は止めどもなく生まれていく。

ちっ、出直し。!

崖の縁まで下がれるだけ下がって勢いをつけ、上り坂に突入するも1メートルも登れない。くっそー、前輪駆動なんで駆動輪のトラクションが足りない。四駆じゃないし。四駆へのは変身はムリだ。じゃあ、アルテッツァみたいな後輪駆動にしちゃえ。にわか後輪駆動を夢見て車の向きを変えバックで挑戦するも結果は同じ。さー、あなたならどうする。

 

JAFを呼ぼう

あきらめて、ジャフを呼ぶことにした。が、現在地を伝えることができないことに気づく。目印がなにも無いのだ。県道からは見えない場所だし。「木から左に折れてー・・・。」しか言えない。数キロに渡り木ばっかし。えっ、その前に携帯のアンテナが消えている。まさかの圏外。

 

タイヤチェーンを巻こう

ここで、タイヤチェーンを携行していることを思い出した。そうだ、チェーンを巻けば脱出できるかも。しかし、ネクタイ姿でのタイヤチェーン装着は、泥まみれになってしまう。えーい、着替えだー。シーズンなので、ダイビング一式を車載していた俺は水着に着替え、ラッシュガードの上下を着込む。革靴をマリンシューズに履き替え、泥まみれになりながらチェーンを装着した。

 


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タイヤチェーンは役に立った

いやー、チェーン巻いてもヤッパリ滑る。路面はヌルヌル。ガガガガと跳ねながらも少しずつ坂を上る。イケイッケーっ、ガガッガッガガガ、チタマの表面の薄皮を蹂躙する即席ドSドライバー。登りハナの急な数メートルをなんとか抜けると、あとは上の県道まで余裕で走れた。

 

おわりに

アスファルトの県道で、山の中なのに水着を着て泥まみれのチェーンをはずしている不審者には、たまに通る車の視線が突き刺さりました。道路を流れる台風がプレゼントしてくれた水で、チェーンと全身の泥を洗い流して帰路につきます。

あー、脱出できて良かった。o(^∇^)o

 

 

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